2020年以前の体験談
2014年の体験談
~Sさんの体験談~
【志願理由書】
志願理由書に関しては、募集要項で求められている項目をもれなく簡潔に書くのが大切だと思います。
私は、とにかく読みやすい文章で、伝えたいポイントをはっきり示すことを意識して書きました。書きたいことはたくさんありましたが、欲張りすぎないようにしました。
実際、細かい点は面接で伝えることも可能なので、あまり細かな内容にこだわりすぎる必要はないように感じました。
出来上がった文章は、ほかの人に客観的に見てもらい訂正を加えていくことをおすすめします。
【TOEFL ITP】
私自身は、ひたすら問題集で対策をしました。勉強方法に関しては人それぞれで、TOEFLの勉強を元々している方は特に新たな勉強は必要ないかもしれないので、
特にこれといった勉強方法は示すことはできません。本番で慌てないように、問題集を使って問題形式に慣れることはしたほうがいいと思います。
【筆記試験】
私自身は、募集要項に提示されたキーワードの内容、意義は確実に分かるようにしました。
具体的な対策としては、自分で予想問題をたてて解答をつくること、キーワードに関して長い論述で説明できるようにすることは効果的だと思います。
また、キーワードはお互いに関連しているものが多いので、相互に関連させながら理解していくといいと思います。
【面接】
とにかく緊張して黙ってしうことのないように頑張りましょう。志願理由書の細かい点について聞かれることが多いと思います。
私は、志願理由書をよく見直して、疑問点として挙げられそうな箇所はすべて書き出して、それに対する解答ができるように準備して望みました。
イレギュラーな質問も考えられますが、臨機応変できるよう心の準備をしておくといいと思います。しっかり自分をアピールできるように。
【その他】
国際協力学専攻で勉強したいという熱意が大きな力となります。受験生の皆さん、強い気持ちをもって頑張ってください。
~Mさんの体験談~
【志願理由書】
私は募集要項で求められている項目をについて、それぞれの繋がりを意識しながら書きました。特にこの専攻でないといけないということが伝わるように書くことを心がけました。
量がA4で1枚と短いので、伝えたいことを全て志願理由書に詰め込むのではなく、面接で伝えたい内容について質問が来るように書くと良いと思います。
出来上がった文章は友人や先輩、大学の教授など様々な人に見てもらい内容や文章の書き方、構成を修正していきました。
人に説明したり、質問されることで内容も深まっていったので、人と話すことも大事だと思います。
【TOEFL ITP】
私の場合、リスニングやリーディングにでてくる理系のトピックに関して語彙がなかったので、理系トピックの用語に関しては集中的に覚えました。
リスニングは普段イヤホンで勉強していたため、本番の会場放送が勉強していた時よりも聞き取りづらい印象を受けました。
あらかじめスピーカーで練習しておくと本番も落ち着いて試験に臨めると思います。
また、文法問題に関しては聞かれる点がある程度決まっているので、問題集などで対策をすると点が伸びやすい分野だと思います。
【筆記試験】
『国際協力学』、『国際協力学の創る世界』を中心に様々な本を読み、提示されていたそれぞれのキーワードについて理解を深め、内容やそれに関する議論をノートにまとめていました。
また、過去問の開発協力に関連する分野の問題を解きながらアウトプットし、時間内に考えて書く練習をしました。
明確な答えのない問題が出されることが多いので、自分なりの意見・考えをまとめることを意識すると良いと思います。
そのために私は、新聞や雑誌を読む時、特に開発協力に関するトピックの時はその問題について自分の意見を持つようにしていました。
【面接】
志願理由書からの質問がほとんどでした。周りの人に志願理由書を見てもらった時にされた質問や想定される質問を書き出しまとめておきました。
紙に書きだすだけでなく人に話す練習もすると良いと思います。志願理由書を周りの人に見てもらう際に質問などに口頭で説明していたので、面接の際に答えやすかったように思います。
想定していなかった質問もされることもあると思いますが、焦らず落ち着いて答えましょう。私の場合は、私の対象国に詳しい教授がいたため、知識を問われるような質問もされました。
【その他】
研究室によって雰囲気が全然違うので、事前に研究室訪問をしておくことをオススメします。先生や学生と話せるので、私はモチベーションアップにも繋がりました。周りの友人が就活が終わり遊び始めたりするなど、辛い時期もあるかと思います。しかし、入試のための勉強は大学院での勉強に繋がっています。特に、自分の意見を持つことは大学院でもとても重要だということを入学した今、とても実感しています。
皆様と来年の4月にお会いできることを楽しみにしています!
2008年の体験談
【志願理由書】
自分の関心のある領域について、「研究の概要と目的」「国際協力学専攻の志望理由」「期待される成果」(人によって「参考文献」)などの 項目を意識しながら記述しました。
テーマ自体は深め出せばきりがない上、所詮A4用紙1枚で書けることは限られているため、シンプルに何をやりたいのか、何故それをやりたいのか、どのようなoutputが生まれるのか、を書きました。
まだ卒業論文も仕上がっておらず、方向性としては曖昧だと思いますが、それで大丈夫だと思います(修士に入ってから研究計画を変更す る人も多いので)。不安な方は、指導教官の方と相談して見るのも良いでしょう。ただ、入試説明会から日程的にあまり時間がないので注意して下さい。
就職活動のエントリー・シートと同じく、「この学生を採用したい」と先生方に感じてもらうためのプレゼンテーションであることを意識しました。
【TOEFL ITP】
結果が出るまでのタイム・ラグが長いため、早い段階から取り組む必要がある分野です。
入学者のTOEFLスコアにはかなりの上下差があります。先輩の意見も参考にすると、留学基準を目安にしている(いた)ケースが多いようです。
複数の人が杉村太郎氏の著書を使用しており、必要な分野について個別の参考書を使用しています。
英語に自信のない人は最低2~3回は受験するスケジュールを組みましょう。
参考書に書かれていると思いますが、writingは全体の点数をかなり左右しますので要注意です。また、リスニングが苦手な人は、早めに準備を開始しましょう。
英語による足切りはありません(少なくとも昨年までは)。英語が苦手かつ時間がない人は、TOEFLスコアがすべてではないので、他の科目でカバーすることも可能だと思います。誰しも単位勉強時間あたりの点数の伸びがもっとも高い時期があるはずなので、意識して効率的に勉強しましょう。
【筆記試験】
以下の流れで準備しているケースが一般的でした。
(1) まず過去問題を参照して傾向を把握し、自分の苦手分野を認識しましょう。
(2) 苦手分野も含め、興味関心のある分野の文献を熟読します。
(3) 過去問題を実際に解いたり、自分の考えを実際に文章にまとめる練習を積みます。練習の過程では論理展開・構成を意識しましょう。
試験時間が短いため、与えられた問題に対し、時間内に確実に回答する練習を積みましょう。
普段PCを多用している場合など筆記に慣れていない人は、単位時間あたりに記述できる量がさらに少なくなります(私の記述量は明らかに他の受験生より少なかった)。筆記速度は一朝一夕で著しい改善が見込めるわけではないので、時間管理を意識し、シンプルにわかりやすく要点を記述すること。結論を最初に持ってきて、その2-3の要因を中段で説明する欧米型の記述のほうがシンプルに書きやすい、という意見もあります。もちろん、可能であれば筆記の練習をしましょう(慣れてないとすぐに指が痛くなります)。
多くの入学生が、以下の参考文献は確実におさえておくべきと考えています。また、佐藤先生の他の著作にも目を通しておくと、考えをまとめる上で参考になるかもしれません。
▼必読!!参考文献
『国際協力学』(高木保興編,東京大学出版会,2004),
『稀少資源のポリティクス:タイ農村に見る開発と環境のはざま』(佐藤仁著,東京大学出版会,2002),
『環境学の技法』(石弘之編,東京大学出版会,2002)
【面接】
「この学生を採用したい」と先生方に感じてもらうためのプレゼンテーションであることを意識すること。対等の立場(にはなりえないのだが)を意識して自分という素材に興味を持ってもらうこと。先生方の「なぜこの学生を採用するのか」という疑問に対する答えを提供すること。ゆえに、受け身ではなく能動的な態度が大切。
現時点で自分が知らない内容についての質問などにうろたえないこと。十分な準備をしてきたのであれば、毅然とした態度で現時点で答えを持っていないこと、深いテーマであれば修士課程において考える、ということを伝えればよいと思う。
フィールドを仮にでも設定していると、それについてつっこまれたりするので、自分のフィールドで今なにが一番問題になっているかは把握しておくべきです。
昨年度は、(1)志望動機や研究計画 (2)研究計画書の内容 (3)研究のために自分には何が足りないか(学問的に) (4)自分の長所や短所 (5)卒業後の進路・・・・・等々を質問されました。全て完璧に答えられる必要はありませんが、少なくとも(1)(2)は必須だと思われます、きちんと考えてきましょう。
服装はスーツでなくてもいいと思います。黒パンツやスカートに白いシャツなど、きちんとした格好であれば大丈夫です。