文責:ヨウ
初めまして。2022年4月に佐藤ゼミに入ったヨウです。この間、上海がロックダウンされていたため、六月の末の日曜日いよいよ日本に来られました。春学期の半分以上が上海で過ごしていた私は、佐藤ゼミに入って感じたことが三つあります。
一つ目は人生の可能性が色々あるということです。吾十有五にして学に志す。三十にして立つ…。孔子は人間形成の過程をこのようになるべきだとおっしゃったようです。今までの私が受けた教育はまさにその理念を踏まえたものです。その結果、世俗的にいいことだけをして、自分なりの人生の可能性を探す気が全くないままで生きて来ました。しかし、佐藤ゼミの学生のバックグランドが結構多様で、学部時代が理系で文系に転入する方もいらっしゃいますし、子育てと研究を両立している母親もいらっしゃいます。それは中国であまり見られない光景です。佐藤ゼミの先輩や同期から、自分の人生の可能性を探す勇気をもらいました。
二つ目は話しやすい雰囲気です。日本に来る前に、日本での人間関係は「上下関係が厳しい」という印象を持っていましたが、佐藤ゼミでこのような心配は要りません。正式なゼミでは、皆が自由に意見を言い合います。パーティーや読書会で、軽快なジョークが飛び交います。日常生活でも、何かわからないことがあれば、先輩たちは必ず親切に答えてくださいます。
三つ目は研究の一番重要な部分は何かという認識を更新したことです。学部の卒論や、入試の研究計画書を書いたときに、ある問いの解決策だけに焦点をあてていたのです。それはエンジンニア的な考え方ですねと先生に言われました。佐藤ゼミでは、むしろ問いそのものにフォーカスしています。「なぜこの問いが大切なのか。」を深く考えることの重要性を再認識しました。
このような温かくて刺激をもたらす雰囲気の中でやる気がいっぱい出て、これからきっと大きく成長できると感じています。自分の力不足を感じることも多かったが、それが私の原動力にもなると思います。佐藤ゼミで活動できて本当によかったです。これからもよろしくお願いいたします。
Comments