文責:ぴょん
過ぎ日の卒業祝いで、私は大泣きしながら、佐藤先生から「周りを味方につけて」というメッセージをいただきました。実に周りの方たちによって支えられてきた2年間でしたから、泣いたのでしょう。
研究に関して、いくら下手な原稿を出しても、それを何回も読んでコメントしてくれる先生、先輩、学生同士がいます。私の修論を対するコメントのファイルは合計31個もいただきました。その一個一個に愛情がたくさん込められているのに違いありません。愛情がないと、そもそも下手な原稿なんて読みたくないしコメントする気力もありませんから。
心の面においても、友たちの支えは必要不可欠でした。去年7月に私は、急遽在学延長することになったことで、かなりの打撃を受けていました。そのとき、会える友たちとは一緒にご飯に行ったり銭湯に行ったり、会えない遠方の人とはひたすら電話しました。
ここは、自分の弱みを見せてもいい、みなに依存してもいい場です。自分はこうした依存関係に位置していると自覚すると、ようやく変なプライドと幻想から脱却し、真の成長に向かいます。これは、私にとってこの2年間の一番大きな学びでした。
*「依存」についての体系的な論述は、佐藤仁先生の新しい著書『争わない社会』NHK出版(2023年5月)をご覧ください。
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